越後駒ヶ岳 北ノ又川 芝沢左岐沢右沢

次々と滝をかける、険しく美しい越後らしい渓相の沢!
泳ぎ・登攀・雪渓処理など、沢登りの総合力が試される。

北ノ又川 芝沢左岐沢右俣 遡行記録

2026/9/18-19 1泊2日 4級

メンバー:シュカ・Waka

相変わらず悪天候の9月。
なんとか2日間天気が持ちそうなチャンスが到来!

行きそびれていた七滝沢を提案したはいいものの、飯豊まで行くのが遠くて面倒になってきた…
ということで、wakaちゃん提案の越後駒ヶ岳の芝沢に行く事にした。
北ノ又界隈は芝沢右岐も含め何本か遡行しているが、どこも険しい沢だったので、泊まり装備の今回は特に大変に違いないと覚悟を決めて出発。

白銀の湯から1時間ほどの河原歩きで箱淵に到着。
今回はゴルジュクラブから貰ったウェットスーツを着込んできたので、泳いで通過。
最近急に寒くなってきたが、おかげで余裕で泳げた。

箱淵から続くゴルジュ内にもいくつか滝がかかり、へつったり小さく巻いて越えていく。
北ノ又川が初めてのwakaちゃんは渓相にとても感動していた。

箱淵
ウェットスーツ様様です
大イワナがいたらしいが私は見逃した

その後も小滝や淵が続き、所々泳いで芝沢出合に到着。
白い岩盤の綺麗なゴルジュを進み、左岐沢と右岐沢の出合に着く頃には、良い感じに陽も当たるようになってきた。

へつって越えた滝
意外と流れが強い淵
芝沢出合
良い渓相
ようやく明るくなってきた
結構水に浸かる

左岐沢に入るといきなり連瀑帯。
難しそうな滝を高巻いて懸垂で沢に下りようとしたが、下りた先には黒々として明らかにヌメリそうな滝がある。
全然登りたくなかったので、wakaちゃんに「巻き続行で」と言って登り返した…。
結局、コロシアム状の大滝上まで巻いた。

二俣を左へ
連瀑帯のはじまり
この滝から巻き(普通に右壁登れるらしい)
コロシアム滝
この辺でようやく復帰

その後は快適な滝が続き、楽しくゴルジュを進んでいく。
登りにくそうな滝は小さく巻いて越えていく。
それにしてもずっと渓相が良い。険しいけど美しい。

綺麗!
明るい谷だ
左沢・右沢出合

右沢に入って小滝をいくつか越えると開けた河原になるが、谷の奥には大雪渓と連瀑帯が待ち構えている。
この先に進むと、事前情報でのテンバは相当源頭部となる。
連瀑帯の途中で暗くなったら嫌だよねということで、時間は13時ということで余裕はあったが、ここで行動終了。
贅沢な景色を楽しみながらのんびり過ごした。

右沢入ってすぐの滝
小滝を越えて
大雪渓と連瀑帯の前で就寝

寒くてあまり寝られない夜を過ごした翌朝、起きた直後に雨が降り出した。
今日は雨の中遡行かぁ…と早々に色々と諦めた私は、タープから一歩も出ずに出発の準備を進めていたが、wakaちゃんは雨のなか火を起こしに行った。
結果、無事に火はついて雨も止んだ。諦めない心、大事。
焚火のそばでぬくぬく準備して出発。

出発の頃には晴れた
朝から雪渓処理

まずは大雪渓の処理からだが、ふつうに左岸スラブからの高巻きで越えるつもりだったが、wakaちゃんはこの大きさの雪渓を見るのは初めてだそうで、「巨大で安定してるし大丈夫でしょ!沢ヤはみんな雪渓くぐるもんなんだよね?」と物凄くくぐりたそうにしている。
そうとは限らないんだよなぁーと思いつつ、朝イチだし大丈夫かなと、とりあえず中の様子を見に行くことにした。

雪渓の内部に入ると、雨のように水が滴り落ちてきて生きた心地がしない。
しばらくは歩けたが、雪渓の出口には滝があって突破困難だった。

雪渓の入口まで戻っても良かったが、途中の支流の滝が登れそうだったので、そこからスラブ帯を目指すことにした。
とりあえずフリーで上がり、途中から高度感も出てきたのでロープを出した。
ここを登っている途中で雪渓の落ちる轟音が聞こえてきた…。中を歩いている時じゃなくてよかった。

うきうきで雪渓をくぐるwakaちゃん
出口は滝だった
蒼龍の滝をちょっと登って脱出

無事にスラブ帯に出て、トラバースして連瀑帯に戻った。
赤い染み出しのある滝はシャワーを嫌って右壁をwakaちゃんリードで登攀。
最初のフェースがヌメリもあってちょっと悪いが、後半は快適だった。

良い感じの連瀑!
赤い染み出しのある滝
右壁を登った
まだまだ連瀑
水流沿い行こうとしたけど無理だった滝
絶対にドボンしたくなくてお助けもらった黒ヌメ滝。笑

大き目の2段30m滝は水流左壁を私リードで登攀。
快適そうに見えたが、実際に取り付いてみると土が乗ってて微妙。
下段はちょっとボルダリーな感じ、上段はそんなに大変ではなかった。

ただ、空身で登って笛をザックに忘れたせいで、コールが届かず時間を食ってしまった!
wakaちゃんはロープを引いたら私が落ちてくるかもしれないと、不安な気持ちで長時間待機していたようだ。
その頃私は「なんかやたら遅いけど荷上げは大変だしなぁ。ま、そのうち登ってくるか」と滝上でのんびりしてました。申し訳ない…。

見えないけど上にもう1段ある
土が乗ってなければ快適なんだけど…
荷上げ感謝!

ヌメる小滝をいくつか越え、涸れ沢との二俣に到着。
本流の連瀑は最初のCS滝は越えられたが次が無理だったので、涸れ沢との中間尾根を登って巻いた。

二俣
本流のCS滝
奥の滝が登れず引き返した
中間尾根を使って連瀑帯を巻く

少し行くと本流の水も涸れてスラブ登りとなる。
傾斜がそこそこあるのでスラブというか涸れ滝の連瀑という感じだが、ぐんぐん高度を上げ、薮漕ぎなしで登山道に出た。

涸れ滝登攀
傾斜はゆるくてこのくらい
ひたすら登る!

時間はすでに14時過ぎ。急いだってヘッデン下山確定だ。
安全を期して無理のないペースで帰ることにした。

背後に中ノ岳
頑張って登る
越後駒ヶ岳山頂!

ちょうど道行山あたりで日が暮れて、山頂からは綺麗な夜景と月を眺めることができた。
久々のナイトハイクはなんだか遡行よりもワクワクした。
最近、沢が日常に寄りすぎているのかもしれない。

道中、wakaちゃんが雲を見て「ポテトが見える」と言い出した。笑
10年ほど前に大倉沢でヘッデン下山中に、友人が「カニが見える」と言っていたのを思い出した。
夜の山は何かが見えがちなようだ…

20時頃にようやく駐車場に帰還。
予想通りめっちゃ疲れたけど、楽しい山行だった。

日が暮れる
厚切りポテト雲

芝沢左岐は、これぞ越後の険谷という感じの沢だった。
北ノ又川の徒渉と泳ぎから始まり、芝沢に入ってからは怒涛の連瀑帯の登攀と高巻き、雪渓の処理、稜線に出てからはロングな下山と、総合力が試される良い沢だと思う。

wakaちゃん同行ありがとうございました!

コースタイム

1日目
6:30 銀山平―7:40 箱淵―9:00 芝沢出合―10:30 左岐沢・右岐沢出合-13:00 左沢・右沢出合-13:20 行動終了

2日目
6:40 行動開始―8:40 赤い染み出しの滝―10:50 2段30m滝―14:10 登山道―15:50 越後駒ヶ岳―20:00 銀山平

使用装備

ラバー靴、50mロープ、登攀具