男鹿山塊 大蛇尾川西俣

ターコイズブルーの釜に彩られた美しい沢!
崩壊が進んでいるようだが、それでも随所に見どころが残っている。

大蛇尾川西俣

2025/07/12-13 1泊2日 2級上

コミネさんとHGさんと3人で宴会山行!
HGさんとは初顔合わせで、コミネさんと沢屋交流会で知り合ったとのことだ。

朝、道の駅たじまに集合し、車1台をワイルドフィールズおじか手前の駐車スペースにデポ。
ハスラーでガタガタの大蛇尾林道を進む。
だんだんと道が怪しくなってきたので、林道の最奥より少し手前のスペースに停めたが、先には屈強な車が何台も停まっていた。
駐車スペース的にも無理して進まなくて良かった。

準備をして出発。取水堰堤までは長い林道歩きだ。時々崩壊しているが、沢慣れしていれば特に問題なし。
雨がパラつく中、1時間程歩いて入渓。

崩壊地にはロープが貼られていた
入渓!水が綺麗

入渓地点から水の色がとても綺麗。曇り空であまり光が入らないが、鮮やかで透き通った青色をしている。
二俣手前にしか魚はいないらしいので、入渓直後から全員で竿を出してのんびり進む。
私も久々にテンカラ竿を持って行ったが、全然釣れず…

コミネさんが餌釣りで2匹釣り上げた辺りで、先行の釣り師を発見し、釣りを切り上げる。
聞くところによると、先にも釣りで数パーティ入っているとのこと。
どうりで魚たちの警戒心が強かった訳だ。それでも2匹釣れたのは良かった。

ボウズ
釣れた!

竿をしまってからは早く、あっという間に二俣に到着。
西俣に入ってすぐ、沢が右岸からのガレに埋め尽くされていた。
その先は堰止湖になっていたが、イワナは不在のようだった。

二俣
ガレに埋め尽くされた西俣

少し進むとヤギ滝。大蛇尾川初の滝らしい滝だ。
下段は右側を登り、上段は釜を左からへつってそのまま左壁から越えた。

ヤギ滝
上段の釜をへつる

上にはナメ床と美しい釜をもつナメ滝が続く。滝の落差は小さいのに釜が深くて大きい。
この沢はヌメリが強いので、うっかりドボンしないように慎重に進む。

鮮やかなターコイズブルーの釜
美渓!
滝の落差は低いのに釜が深い

ナメ滝をいくつか越えると、茶色の苔に覆われた、明らかにヌメっていそうな堰堤状の滝が現れる。
左壁には古そうな残置ロープがかかっている。
コミネさんがリード、A0せずにサクッと突破していった。私はフォローでもA0したのであった…
続く似たような滝は右岸から巻いた。

相当ヌメる滝
これは巻いた

その後はしばらく河原歩き。途中、右岸の枝沢から立派な滝が落ちていた。
幅広の大ナメ滝を右岸から巻くと、美しいナメと小滝が続く。
続くトイ状滝は水流左を登った。曇りなのに釜が青いのが本当に不思議。

幅広大ナメ滝
釜が綺麗なトイ状滝

co1180辺りに整地済みの幕営適地があったので、そこで行動終了。
薪は少し湿っていたが、無事に焚火成功!宴会を楽しんだ。

やっぱり焚火は良いね

翌日は沢山飲んだ割には早く起き、7時半頃出発。階段状の幅広滝を越えると、大滝に到着!
淵をへつって滝下へ行き、水流右を中段まで登った。

階段状滝
大滝が見えた!

そのまま脆いルンゼから灌木帯に入ろうとしたが、先行していたHGさんがロープを出した方が良いと判断。
落ち口までロープを引いて行って貰った。

水流左ルートは行く気がしなかった
気持ちの良いシャワークライム!
ルンゼから滝上に出た

大滝上にはナメ床が広がっており、癒しの渓相だ。ここから水枯れまでずっとナメと小滝が続く。
上流の方はナメ滝一面が藻や苔で覆われてフカフカになっていた。
瓢箪峠を目指して詰めあがり、20分程度の薮漕ぎで塩那スカイラインに出た。

癒しのナメ
穏やかな渓相が続く
緑に覆われたナメ

さて、ここから牧場に向かう踏み跡を辿って下山しようとしたが、道はかなり不明瞭。
しばらくヤマレコの足跡をトレースしながら下っていたが、途中から薮も濃くなり、諦めて白滝沢を下ることにした。
結果的に沢を下った方が快適だった。
白滝沢を1時間程下ると林道に合流、更に2時間林道を歩いてようやく車デポ地に辿り着いた。

白滝沢には車が落ちていた
長い林道歩きで下山

大蛇尾川西俣は牧場方面に下ると下山が長すぎるので、やはり東俣を下った方が楽しいのかもしれない…
ともあれ、渓相はとても美しく、下山の長さを加味しても行って良かったと思える沢だった。

同行してくれたコミネさん、HGさん、ありがとうございました。

コースタイム

1日目
8:20 駐車スペース―9:50 入渓-12:40 二俣-16:30 co1180 行動終了
2日目
7:20 行動開始-11:50 塩那スカイライン―16:50 駐車スペース

装備

45mロープ、フェルトソール靴