屋久島 田代川

暗く鬱蒼としたゴルジュ。屋久島のダークな部分を垣間見れる沢。

田代海岸 田代川 遡行記録

2022/4/28 日帰り

屋久島入りしたは良いものの天気が悪く、この先もしばらく雨予報…
ひたすら車内で時間をつぶすがそろそろ限界だ。

そんな時、屋久島の沢と言えばこの人な小原さんから「最近調子はどうですか?」と連絡が来た。
雨で全く行けていないと伝えると、水量が多くても楽しめそうな沢をいくつか教えてくれた。
その中から選んだのが今回の田代川だ。

田代海岸から入渓する。海から入渓する沢は久しぶりだ。
最初はごく平凡な渓相。

海!
手作りブランコが下がっている
絶賛増水中

しばらく進むとゴルジュが出て来るが、なんだか暗く不気味な雰囲気を醸し出している。
これまで屋久島で遡行してきた沢は花崗岩の白が印象的な沢が多かったので、今回の田代川は異質な感じだ。
(後日調べると、屋久島の山岳地帯は花崗岩、その周囲は付加体や堆積岩、花崗岩との境目はホルンフェルスという変成岩でできているらしい。沿岸部と山岳地帯では全然渓相が違う訳だ。)

ゴルジュ内部に泳いで突入するが、水勢が強くてなかなか大変。

何か不気味
ゴルジュ内部

ゴルジュ内には滝も出て来る。
今日の水量で釜に巻かれたらマズイので、慎重にへつって突破。
その後も泳いだりへつったりしながら進む。平水なら普通に水遊び系の沢として楽しめそう。

最初の滝
ゴルジュを進む

途中、先に淵を泳ぎ始めたケーシを何と無しに眺めていると、その真下にぬるっと巨大な魚影が現れた。
あれは間違いない、オオウナギだ!
感動して思わず「ウナギがいる!!」と声をかけてしまったが、彼は魚恐怖症だった。
慌てふためいて淵から上がってくるものだから、水面が乱れて良く見えない。
結局オオウナギがどこに行ったか分からなくなってしまった。もっとよく観察したかったのに残念…

先に進むとまたいくつか滝が出て来るが、巻き気味に越えていく。特別難しくは無かったと思う。

荒れる滝
暗いゴルジュ

恐らくこの沢の核心と思わしき滝まで来たが、今回の水量ではとても太刀打ちできそうにない。
ここで遡行終了ということで左岸から巻きに入り、車道に上がった。

核心ぽい滝
とても登れそうにない

感想

田代川は短いながらも立派なゴルジュだった。
今回は少々命の危険を感じたが、平水なら楽しめると思う。

コースタイム

駐車スペース11:00―ゴルジュ脱出12:00―駐車スペース12:30

装備

フェルトソール靴、30mロープ、ライジャケ、ウェットスーツ

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