大菩薩 滝子沢

大菩薩連嶺の南端、滝子山に詰めあがる沢。
渋い登攀が楽しめる。

笹子川 滝子沢

2025/08/13 日帰り 2級

四十八滝沢でご一緒したharuちゃんと小金沢本谷に行く予定だったが、天気が微妙…
当日朝、雨雲レーダーで見ると明らかに雨が降りそうだったので、別の沢に転身することにした。
大菩薩付近で雨が降っても大丈夫そうな、水量が少なくて短めの沢ということで、滝子沢に決定。

車で一部荒れ気味の林道を進み、適当な所に駐車。
ビビッて途中までしか入らなかったが、駐車した所から少し歩いたら道の荒れ具合はだいぶマシになった。
もう少し頑張って進めば沢の出合まで行けたかも。

滝子沢出合からしばらくは、沢と並走する林道を歩く。
沢にはこれでもかというほど砂防堰堤が建設されている。
入渓後しばらくは水の枯れたゴーロ歩き。
沢が埋まってしまったのかと心配になってきた頃に、ようやく水流が出てきた。

堰堤だらけ
最初の滝で冷却!

小滝をいくつか越えて、ケルンの積んである二俣を右に入ると連瀑帯が始まる。
出だしの階段状のナメ滝は各々好きな所を登って越えた。
その先ものっぺりしたスラブ滝がいくつか続く。ホールドはあるのでそこまで難しくはない。

階段状ナメ滝
クラックを辿る

ナメ滝をいくつか越えるとこの沢のハイライト、一条クラック滝に到着。
ここはロープを出してリードするが、特に出だしがフリクション勝負で怖い!
今回はフェルトで来てしまったが、ラバーならもう少し楽しく登れそう。
その上もホールドが全体的にのっぺりしてるし、向きが悪いしで、終始ヒヤヒヤした。

一条クラック滝 いくつか残置ハーケンあり
右足に全集中

クラック滝を越えて少し行くと、黒光りした滝が出てきた。
一回巻こうとして左岸の方を登って行ったが、行き詰って戻ってきた。巻くなら右岸が良い。
どうせ戻ってきちゃったしと、ここはharuちゃんリードで登ることにした。
シャワーを浴びつつ、遠いフットホールドに乗り込む一か所が核心。

黒い滝 ちょっとハングしてる
ナイスリード!

いくつか小滝を越えると4俣?の分岐に到着。
一番広そうな右から二番目を選んで進むとまた二俣。右に入ってルンゼを詰めると踏み跡に出た。
そこからひと登りして登山道に到着。滝子山山頂を踏んで、寂しょう尾根から下山。

ちなみに下山後に雨雲レーダーを確認したら、小金沢付近は真っ赤だった…
転身して良かった~

ガレルンゼを詰める
山頂!晴れてれば目の前に富士山が見えるらしい

滝子沢は一条クラック滝・ハングした黒い滝を登ると充実する!
割と軽い気持ちで転身先に選んだが、思いのほか登攀系で驚いた。

同行してくれたharuちゃん、ありがとうございました!

コースタイム

8:40 駐車スペース―9:20 入渓―10:00 連瀑帯始まり―13:20 登山道―15:00 駐車スペース

装備

30mロープ、登攀具、フェルトソール靴