この記事では沢登りのウェアについて解説します。
初めて沢登りに行くけど、何を着ていけばいいのか分からないという方の参考になれば幸いです。
沢登りのウェアって何を着ればいいの?
沢登りに着ていくウェアは、基本的には一般登山で使うような速乾性のあるウェアであれば何でもよいです。
(但し、泳ぎが連続するなどの特殊な沢は除きます)
強いて言うなら、沢登りでは一般登山に比べるとウェアの消耗が激しいので、汚れたり破れたりしても惜しくないような服を着ていきましょう。
ちなみに私は沢登り始めたての頃はジャージを着ていました。
快適!ウォータースポーツ用ウェア
上で速乾性のウェアであれば何でもOKと言いましたが…
一般的な登山用のウェアは基本的に水をかぶったり、がっつり水に浸かることを想定して作られていないため、速乾性があると言えど、乾きの速さには限界があります。
ですので予算に余裕があれば、ウォータースポーツ用に開発された強力な撥水の効いたウェアがあると快適です。
具体的にはモンベルのアクアボディシリーズorライトネオプレンシリーズ
finetrackのラピッドラッシュシリーズorフラッドラッシュシリーズがおすすめです!
アンダーウェアはこだわろう!
アンダーウェアとは行動中のウェアやパンツの下にベースとして着用する極薄のウェア・タイツの事を指します。
水と積極的に戯れる沢登りは低体温症になるリスクが非常に高いアクティビティです。
低体温症になってしまうと体温の低下により、体力や判断力などのパフォーマンス低下を招きます。
低体温症のリスクを軽減し、快適に遡行するためにも肌に直接触れるアンダーウェアはこだわった方が良いと思います。
出来ればウォータースポーツ用に開発された濡れ戻りが少なく保温性のあるものを選びましょう!
ショーツ、女性はブラといった下着類も専用の物を合わせて購入するのがベストです。
沢登りのアンダーウェアと言えば、やはりファイントラックがおすすめです!
レインウェアは必須アイテム!
登山と同様、沢登りでもレインウェアは必須アイテムです。
登山では雨天時に“防水”を目的として使いますが、沢登りでは晴れていても“保温”や“防寒”を目的として使うことが多いです。
真夏でも沢の水は非常に冷たく、直に浴び続けると高機能なウェアを着ていても体力を消耗してしまいます。
レインウェアを着ることで水から体を守り、体力の消耗を軽減してくれます。
また、滝下でのビレイ中や登攀待ちの際など、水飛沫や風から体を守るためにも有用です。
メーカー、モデルは基本的に何でも問題ありません。
行動中のウェア同様、使っていないレインウェアや古いレインウェアなどがある場合は沢登り用におろして使うと良いでしょう。
新たに購入するなら、出来るだけ丈夫な生地のモデルがおすすめです。
また、耐久面は落ちますが、遡行時の動きやすさを追求するのであればストレッチ性のあるモデルも良いでしょう。
その他
グローブとソックスも沢登り用に揃えると安心です。
別記事にて詳しく解説しているので、そちらをご覧ください。
実際のレイヤリング例
一般登山と同様に、沢登りでも季節や行く沢に応じてウェアのレイヤリングを変える必要があります。
ここでは私が普段沢登りに行くときの実際のレイヤリングをいくつか紹介します。
あくまで一例ですので参考程度に。
歩き・登攀主体の沢(夏)
水を浴びはするけど、泳ぐ箇所は出てこないような沢に行くとき。
・ファイントラック ドライレイヤーベーシック
・ファイントラック ラピッドラッシュ
・化繊パンツ
歩き・登攀主体の沢(春先・秋)
肌寒い時期に沢登りに行くとき。
・ファイントラック ドライレイヤーウォーム
・ファイントラック ラピッドラッシュ
・ファイントラック フラッドラッシュ
・化繊パンツ
泳ぎ沢
泳ぎが連続する、常に水に浸かっているような沢に行くとき。
・ファイントラック ドライレイヤーウォーム
・ウェットスーツ
・レインウェア(保温とウェットスーツ保護の為、常に着用)
最後に
沢登りに何を着て行けばよいか、何となくイメージが湧いたでしょうか?
人によって好みのスタイルや体感温度などが違うため、これが絶対正解!というものはありません。
ぜひ色々と試してみて、自分に合った服装を見つけてみて下さい。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!