ナメと白砂が輝く明るい渓相が美しい!
アプローチと下山が長めだが、尾白川流域で日帰りできる貴重な沢。
尾白川 鞍掛沢~乗越沢
2025/06/30 日帰り 1級上
久々に尾白川へ!本谷と黄蓮谷を遡行した時、どちらも綺麗な沢だった思い出がある。
鞍掛沢も渓相がよさそうだということで気になっていた。
梅雨入りしているはずが天気がやたらに良いので、一人で行ってみることにした。
登山口から尾白川沿いの林道を歩いてアプローチ。
前日に北杜市の川で釣り師が熊に襲われたニュースを見て、目撃情報を調べると登山口の辺りにも出るらしいということ…
杞憂に終わったが、念のため熊スプレーを携行した。
朝早い時間にもかかわらず、とても暑い!汗だくになりながら林道を歩く。
崩壊箇所はあるものの、通過には全く問題ない。
林道終点からは急斜面を下って沢に下りる。ここも慎重に下りれば問題なし。



尾白川に降り立つと、明るい渓相がお出迎え。白砂が眩しい!
少し河原を進むと大釜をもったナメ滝、夫婦滝が現れる。左のスラブから突破。
下の方は結構ヌメるが、上の方は意外とフリクションが効いた。


夫婦滝を過ぎるとすぐに鞍掛沢出合。本谷の方には階段状の滝が見える。
鞍掛沢に入り、しばらくゴーロを進むと沢が開け、ナメが広がる。
最初は河原歩きという感じだが、穏やかな渓相に癒される。


綺麗なナメ滝が次々と出てくる。滝は小さいのに釜が大きくて綺麗。
穏やかな水面がきらきらと輝いて、とても美しい。
緑茶のような色の水がなんともいい味を出している!





滝は所々ヌメっているが、どれも難しくはない。
幅広ナメ滝を過ぎるとゴーロっぽくなり、少し行くとハング滝が出てきた。
この滝を右から巻き、再びゴーロをしばらく行くと乗越沢出合。


出合の滝は水流に沿って右上へ、そのまま直上した。
乗越沢に入ると一気に水流が少なくなり、苔むした渓相に変わる。


ヌメった滝がいくつも出てくるが、難しそうな滝には巻き道がしっかりついているので無理せず巻く。
そのまま詰めていくと、先の方が明らかに険悪な地形になってきたので左の尾根に上がる。
ここも踏み跡がしっかりついていて、辿っていくと鞍掛山のコルに出た。


この機を逃したら一生行かなそうな鞍掛山に行ってみたが、残念ながら甲斐駒ヶ岳は雲の中だった。
甲斐駒が目の前に見える展望台には祠が残っており、ここも信仰の山だったことが伺える。
その後、日向山経由で下山したが、日向山山頂付近は強い日差しの照り返しで、ビーチどころか砂漠のようだった…
暑さに朦朧としながら下山した。


コースタイム
6:00 矢立石登山口―7:40 入渓-8:20 鞍掛沢出合-10:00 乗越沢出合-11:30 鞍掛山鞍部-12:00 鞍掛山展望台 12:30-14:00 日向山-15:00 矢立石登山口
装備
30mロープ、ラバーソール靴
