奥只見 恋ノ岐川

奥只見の沢入門ルート。
美しいナメや釜が連続する緩やかな沢だ。恋ノ岐川という名前も素敵な美渓!

只見川水系恋ノ岐川 遡行記録

2021/7/25-26 1泊2日 2級

久しぶりに泊まりの沢に行きたい!ということで、まだ行ったことのない恋ノ岐川へ。
1日で恋ノ岐川を抜け、あわよくば翌日は近くの平ヶ岳沢にも登ろうという計画だ。

かなりのロングコースなので、日が昇るとともに出発!
恋ノ岐橋近くの駐車スペースに車を停めてスタート。橋の脇からすぐに入渓。穏やかな渓相だ。

看板脇から入渓
穏やかだ

少し進むとゴルジュ状になるが、簡単にへつれるので特に泳ぐ必要はない。
深い釜をもった小滝が連続し、渓相がとても良い!
両岸がさらに狭まり見た目の険しさは増すが、進んでみると特に難しい所は無かった。

ゴルジュっぽくなってきた
へつれる
水流左から登る
景観はスゴイ

連続する滝を快調に越えていく。沢慣れしている人なら特に問題ないだろう。

二条の滝
左から登った
ホールドは豊富
快適な滝が続く

一旦滝場が終わり、美しいナメが出てくるとすぐ清水沢出合だ。ここからしばらくナメが続く
この沢のハイライトとも言える、非常に綺麗な区間だ。美しいナメ床の連続に、ひたすら癒される!
ポットホールのある幅広ナメ滝を越えるとナメゾーン終了。

ナメが出てきた
清水沢出合
癒しゾーン
森とナメに癒される
結構長い
ポットホールのあるナメ滝

再び小滝が連続する。シビアな登りは出てこず、登りたくなければ巻くこともできる感じだ。
せっかく夏に来たので積極的に淵で泳いで進む。

小滝が続く
淵を泳ぐ!
快適
左奥から登った
谷川の沢っぽい大ナメもある
ようやく陽が出てきた!

結構河原が出てくるようになるが、景観が良いので苦にならない。
ただヌメリが多く、ラバーソールだとかなり滑るので歩きにくい。フェルトで来ればよかった…

美しい渓相を楽しみながら進む。夏空の元、爽快な沢登りだ。

河原歩きが増えてきたが…
滝もまだまだ出て来る!
豪快な滝
これぞ夏って感じ

やがて左からオホコ沢が出合う。
オホコ沢は日帰りやエスケープルートに使う人がいるようだ。

オホコ沢を過ぎると沢幅がぐっと狭くなる。
穏やかな渓相は相変わらずだ。少々単調となった沢を進むと、時々小滝が出てくる。

オホコ沢出合
沢筋がぐっと細くなる
穏やかなナメもある
たまに小滝

水流が大分細くなってきた辺りで、次々とナメ滝が出てくるようになった。
多分これがフィナーレの40m大ナメ滝だ!快適に登っていける。

大ナメ滝、もう始まってる?
始まってるっぽい
いつの間にか落ち口

大ナメ滝を過ぎると一気にヤブっぽくなってきた。
co1800の二俣から稜線に上がる予定だったが、通り過ぎてしまった!
仕方ないので次の二俣から稜線に上がることに。


強烈なネマガリダケの藪漕ぎをこなす。これぞ上越の沢という感じ…
30分ほどで登山道に飛び出した。久々に泊まり装備で歩いたので、すでにヘトヘトだ。

ヤブ漕ぎだー!
激藪
登山道に出た

平ヶ岳の山頂を踏みに行く気にはならず、そのまま下山。
下山中、なにやらカッコイイ沢を発見。地形図で見てみると、万年雪に覆われた名も無き沢だった。

這う這うの体で平ヶ岳沢出合に到着。
盛夏だが意外と夜は冷えこみ、シュラフを持ってこなかったケーシは良く眠れなかったそうだ。
翌日、平ヶ岳沢はまた今度にして、帰ることに…笑
とはいえ長大な林道歩きが待っており、ここから帰るだけでもかなり大変だ。

山頂はまた今度
すごい大滝群が見える
いざ地獄の林道歩きへ

約13kmの林道をひたすら歩き、2時間半ほどで車道に出た。
ここからさらに6km、灼熱の車道を歩き…
暑さにやられながらも、無事に駐車スペースに到着。

登山客送迎車が羨ましい~
やっと車道に出た
駐車スペースにゴール!

感想

恋ノ岐川は車一台だと下山が大変なので、二台体制で行くのがオススメ。 
通常は鷹ノ巣登山口にデポし、そちらに下山すると良い。

また、いつか平ヶ岳沢に行く際には林道歩きが面倒なので、あれば自転車を持っていきたい。

コースタイム

7/25
恋ノ岐橋・入渓4:50ーオホコ沢出合9:50ー40m大ナメ滝上13:50ー登山道15:00ー平ヶ岳沢出合17:30

7/26
平ヶ岳沢出合6:00ー林道ゲート8:40ー恋ノ岐橋10:20

装備

ラバーソール靴、フェルトソール靴(こっちがオススメ)、30mロープ

著:豊野 則夫
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