佐渡島で辺クラ。
未踏の大滝を登る!!
小河内川 五ツ滝 登攀記録
2022/9/25 日帰り 晴れ
メンバー:ケーシ、シュカ、他1名
遡行グレード:???
台風が過ぎ去った連休最終日、とある人物に誘われて佐渡島へ。
事前にそのとある人物から被検体のように番号付けされた滝の位置がいくつか送られてくる。(あとで確認したらこの数字は集水域を表しているとのこと。水が流れているかどうかの目安になるのだとか。)
こんなに“辺な”ところをマークしている方はあの人しかいない。
もうここまで来ればお分かりでしょう。とある人物とは…。
皆さんご存じ、辺境クライマーのけんじりさん!!
新潟で仕事があったそうで急遽遊ぶことに。
辺クラには何回か誘ってもらっていたが、中々予定が合わず。。
今回ようやく辺クラデビュー!
当日、フェリー乗り場で合流して佐渡島に向かう。
船内で目星を付けていた場所が結構人が入っているところだと判明したため、急遽場所を変更。
小河内川の支流にある怪しい地形を狙うことにした。
小河内川の橋近くにあるトイレ付駐車場からスタート。
小河内川は佐渡の北西、けんじりさん初登の七ツ滝がある沢だ。
実は我々も数年前に七ツ滝途中まで遡行したことがある。(フェリーの時間の関係で途中で引き返したが。)
まさか2回も来ることになるとは…。
ようやくお目当ての支流へ。
完全に記憶が無くなっていたが、ここまでが平凡でとにかく長かった。
早速F1の15mが現れる。
ここはけんじりさんリードで左からロープを出して登攀。
続くF2 15m。順層に見えるが、念のためロープを出す。
ここはケーシリード。ガバで登りやすくロープは要らなかった。
続くF3 10m。
左から木登りを交えて登る。
そしていよいよお目当ての地形が姿を現す。小滝を登ると…。
巨大な滝が姿を現した!目測だと30m以上はある。(実際は50mピッタリでした)
中々傾斜が強く、上部に関しては登れるのかすら分からない。
ルート相談中。
じゃんけんの勝者、けんじりさんからスタート。
1Pは水流左を選択。シャワーを浴びながらヌメヌメの壁を登って行く。
奮闘するけんじりさん。この後上部立ち木でピッチを切る。
フォローで続く。傾斜は強いが、ホールドはポジティブ。
2Pはケーシがリード。
出だしのもげそうなフレークを使って直上し、木登りで岩壁基部へ。
結構傾斜が強い上に、草付きも全体的に脆弱。かなり気を使った。
3Pは再びけんじりさん。
岩壁を左から迂回するか水線際を行くか悩むが、やはり辺クラ魂は水線際を選択。
クラックを使って右にトラバース。トラバース中にスタンスの岩が崩壊した。
そしてここからが核心!
水線脇の貧弱な草付きを騙し騙し登って行く。さすがのけんじりさんも躊躇しながら行きつ戻りつで何とか突破。中々ヤバかったらしい。
フォローでケーシも続く。
核心の貧弱草付きゾーンが想像の100倍悪く、2回くらい落ちる。
レンタカーの返却時間も迫っているし、もう頑張る必要ないな(笑)ということでユマーリングに切り替えた。
シュカさんは草付きに入らず、岩ゾーンを高速で登ってきた。辺クラ力高い。
それにしてもあのヤバイ草付きをよくリードで登ったなーと感服。
我々が草付きを使い過ぎたので、もう同じルートは登れないかもしれない。
まーこんなところ登る人なんてもういないか。
どんなもんじゃい!無事に登攀終了。
登攀終了時点でレンタカー返却時間に間に合うか怪しかったので急いで下降する。
懸垂50mで滝下へ。
滝下で記念撮影して高速で下山。
日没ギリギリで駐車場に戻って来た。
レンタカー営業時間1分前、奇跡的に滑り込みフェリーに乗船。
後半は慌ただしかったが、無事に戻ってこられた。濃密で充実した一日だった。
普段から既存のルートしか登らない我々にとって、誰も登ったことのないところを登る辺クラは中々刺激的な体験だった。
またけんじりさんの辺クラ力?や登攀時のギアなど大変参考になった。
今回登った滝は恐らく初登であることから五ツ滝(いつつがたき)と命名。
興味のあるもの好きな方はお隣の七ツ滝とあわせて、是非登りに行ってみて下さい。
コースタイム
駐車場11:00―取り付き13:00―滝上15:30―駐車場17:30
装備
ラバーソール靴、クライミングシューズ、50mロープ×2、登攀具