餓鬼岳 滝ノ沢ツバメ沢

初の北アルプスの沢!
綺麗な釜や豪快な滝を見て楽しむ沢だ。

高瀬川 滝ノ沢 ツバメ沢 遡行記録

2025/8/30-31 1泊2日 4級

大蛇尾川でご一緒したHGさんと、その友人の鈴木さんと3人PT。
一番天気が安定しそうな山域ということで北アルプスに決定。
ツバメ沢は北アルプスでは貴重な?1泊2日で行ける沢だ。

下山する白沢登山口に車を1台デポして、入渓点の七倉ダムへ。
駐車場の脇から踏み跡を辿って入渓。アプローチゼロ!素晴らしい。

七倉ダム
入渓!

涼し気な色の水と花崗岩の白い砂が綺麗。
しばらくゴーロ歩きをこなすと豪快な滝がでてくるが、登れないので残置の下がる左岸から巻いた。

小滝も少々
水量豊富で豪快な滝

沢に戻ると綺麗な大釜のナメ滝が出てくるが、これも左岸から巻く。
次の2段滝は右岸をショルダーで一段上がって巻き、その次の2段10mナメ滝は左岸から巻き。
渓相は綺麗だが、直登できる滝はあまりないのが残念。

大釜のナメ滝
2段滝
ショルダーで上がった
2段10mナメ滝 左岸から巻いた
スリング連結で沢に下りた
渓相はずっと良い

野口沢出合を過ぎ、しばらく穏やかな渓相を進むと再び滝場になる。
最初の滝はエイドで右壁を登ったが、続く滝は右から巻いた。

エイドした滝
これは巻いた

巻き下りると二俣で、本流にはのっぺりした滝がかかる。枝沢の方にも綺麗な滝がかかっていた。
本流の滝は右壁を登って越えた。

本流の滝
枝沢の滝
のっぺりした壁を登る

小滝をいくつか越えると、岩盤が赤っぽくなり2段15m滝が現れる。
見事な滝で、これも登れないので左岸から巻いた。
ここからしばらく癒しの渓相。綺麗な小滝とナメを楽しむ。

白・黒・赤の岩盤、境目には小滝
赤い2段15m滝
癒しのナメと小滝
再び河原歩き

両岸が切り立ちゴルジュになり、泳がないと取りつけない小滝が出てきた。
ロープを出して左壁を登って巻くが、数m上のしっかりした木が生えている所までがボロボロすぎてやばかった。
巻き下りると相変わらずゴルジュ地形だが、沢床はナメ。
景観を楽しみながら快適に進むと、ツバメ沢出合に到着。

ゴルジュになった
脆すぎる巻き

ツバメ沢に入ると登れる小滝が連続して取っつきやすくなるが、代わりに倒木が増えてくる。
枝沢からはガレが流れ込んでおり、崩壊が進んでいるようだ。
60mナメ滝?の辺りも岩や倒木が転がっており、埋まってしまって60mも無い印象だ。

ツバメ沢出合
ようやく登れる滝が続く
60mナメ滝…?

続く2段40m滝は左から巻くが、灌木帯に入るまでがガレガレであまり宜しくなかった。
巻き終えるとトイ状70m滝が現れる。
なんだか登れそうに見えたので私だけ水流内に突撃。
途中からフェルトのフリクションでは厳しくなり、膝フリクションを駆使してなんとか安全地帯まで這い上がる…
その後は結局灌木帯に入って巻いた。

2段40m
トイ状70m 水流に吸い寄せられた…
ラバーならこの先も行けるかも?

巻き終わると小滝がいくつか出てくる。テンバを探しながら進むが、あまり良い所が無い。
co1650辺りに整地すれば寝られそうな場所を発見、初日はここで行動終了とした。

小滝をいくつか越えて…
幕営!

翌日は20m滝の高巻きからスタート。
左岸から高巻くが、ここも全体的にボロくてロープを出した。厄介な巻きだった。

20m滝
岩が脆すぎる…

続く25m滝を右岸から巻くと、しばらく癒しの渓相。
束の間のナメを楽しむ。

25m滝 見事な滝だった

その後は2時間程の平凡な河原歩きをこなして稜線へ。薮漕ぎはあまり無かった気がする。
餓鬼岳山頂に寄っていく気力は無かったので、そのまま下山。

滝ノ沢ツバメ沢は滝鑑賞を楽しむ沢という感じだった。
初北アの沢にしてはなんだか渋い印象の沢だったが、とりあえず初めての山域の沢に行けて良かった。

コースタイム

1日目
8:00 七倉ダム―10:30 野口沢出合-14:00 滝ノ沢出合-16:00 co1650行動終了

2日目
7:40 行動開始―11:20 稜線―16:00 白沢登山口

装備

フェルト靴、40mロープ、登攀具

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