那須塩原 赤川本谷

鮮やかなブルーとオレンジに魅せられる沢!
登攀要素はほぼ無いが、美しく迫力ある滝や板状節理の岩壁など見どころは色々アリ。

箒川 赤川本谷

2025/8/4 日帰り 1級上

小蛇尾川の翌日。
せっかく那須まで来たので、ついでにもう1本登ってから帰ることにした。

脱渓点に車を置いて、しばらく車道を下って入渓点を目指す。
下部が単調らしいとのことだったので、ショートカットして滝場が始まる辺りから入渓しようと目論む。
樹林帯を下っていくが狙っていた場所を外れてしまい、気づいたときには登り返すのも面倒な所まで来てしまった!

そのまま急な崖を数回懸垂下降して入渓。たぶん素直に下から遡行した方が早かった。
横着するもんじゃないですね。

気を取り直して遡行開始!堰堤を右から巻くと、階段状の滝が現れた。
鮮やかなオレンジの岩盤とターコイズブルーの水の色が印象的だ。
ここで見られる板が積み重なったような特徴的な岩盤は、板状節理と呼ばれるそう。
柱状節理と同様にマグマが冷え固まる時にできるが、どのように板状節理ができるのかは未解明な部分が多いらしい!

色のコントラストが素敵
板状節理の壁

右から滝のかかる枝沢が入るが、そちらの岩盤の色は黒。枝沢には水や岩の色を染める成分が入っていないようだ。
釜をへつってナメを進むと、再び階段状の滝。左から登る。
この辺りの渓相がとても綺麗だった!

普通の色の枝沢
釜・ナメ・滝!
水深が分からなくてちょっと怖い
左を登る

登り終えて手を見ると、グローブがオレンジ色に…
ついでにとても鉄臭い。
沢水に浸かる岩盤は温泉成分でコーティングされていて、触ると色がついてしまうほど。

しばらくゴーロを進むと、大滝が現れた!
ここは直登はできないので右から巻き。踏み跡を辿って沢に戻った。

20m大滝
風と水しぶきが凄かった

滝上は再び穏やかな渓相になる。
このあたりで魚が泳いでいるのを見たが、この沢に魚がいるなんて意外すぎる。

その先でゴルジュっぽくなるが、泳ぐような所は無い。
右から滝で合わさる支流を見送ると、明らかに水の色が青みを増す!
ゴルジュ出口の滝は右から巻いた。

支流の滝
緑っぽかったのが急に青くなった
ゴルジュ出口の滝
より一層鮮やかな色合い!

ゴルジュの先には赤川の温泉成分の源泉があり、そこを越えると普通の色の沢になる。
一気に平凡な印象になった沢を少し進むと、再び10mほどの滝が現れる。
ここで遡行を切り上げ、左の樹林帯を上がってそのまま駐車スペースに戻った。

左の岩の上が源泉
色の境目
この滝で遡行終了

赤川本谷は色鮮やかな渓相を楽しめる沢だった。
難しい登攀もなく滝も見ごたえがあるので、滝鑑賞したい人にも良いかも。

コースタイム

9:30 駐車スペース―11:00 入渓―12:30 大滝―14:00 遡行終了―14:30 駐車スペース
※入渓までのログは懸垂下降の練習をしたい人以外は参考にしないでください。笑

装備

30mロープ、フェルトソール靴