大隅半島 黒尊沢

黒尊沢は肝属三岳の一つ、黒尊岳に詰めあがる沢。多くのナメ滝や長いトイ状滝などが連なり楽しめる。

本城川支流 黒尊沢 遡行記録

2022/4/18 日帰り 1級上

大隅半島の沢3本目は黒尊沢へ。
以前登った万滝がある沢の隣の沢で、こちらもナメが発達しているらしい。

黒尊沢は入渓点と黒尊岳登山口が離れているので、車が2台無いと少々大変。
今回は下山を楽にするため、アプローチで約7kmの車道歩きをこなす。

1時間半ほど歩いて堰堤上から入渓。
少々分かりづらい二俣を右に入り黒尊沢へ。苔むしてていい雰囲気の沢だ。

堰堤
入渓

堰堤をもう一つ越えるとナメっぽくなってくる。見るからにヌメっているナメは無理せず小さく巻く。
淵も出てくるが今日は泳ぎたくないので、右から小さく巻く。

苔むす沢
テカテカのナメ
泳ぐにはまだ寒い

次々と出てくるナメ滝はどれも難しくはないが、油断すると滑るので慎重に進む。
小さな釜を持ったナメ滝が連続する。
釜はどれも意外と浅く、膝上くらいまで濡れるだけで済む。

ナメ滝がいくつも連なる、この沢のハイライト。

綺麗な場所だ
最上段は左へ

滝上は幅広ナメが広がり、極上の休憩スポットとなっている。
その後も途切れる事なくナメ滝が続く。出合の平凡な感じと裏腹に、素晴らしい渓相が続く。

滝上
ナメが続く
似たようなナメ滝が連続
細かいホールドを拾って直登
滝上もまだナメ

次第に沢幅が狭まってミニゴルジュになる。
ヌメリに気を付けて水流内を登って行く。

ミニゴルジュ最初の滝
右から登って途中で水流横断
トイ状に足を突っ込みながら登る
再び似たようなトイ状滝

終盤の核心らしい、やや傾斜の強いナメ滝が出てきた。
右から慎重に登ると、いよいよ沢は源頭部の雰囲気になる。

核心のナメ滝
右の岩溝を利用して登る
意外と高さがある

登れない滝にぶつかった所で隣の尾根に上がった。面倒な藪漕ぎは特になかったが、トゲ植物が多く気を使う。
登山道に合流し、黒尊岳経由で駐車スペースへ。黒尊岳は知らぬ間に通り過ぎていた。
地味なアップダウンに体力を削がれながら、駐車スペース到着。

源頭部
登山道からの景色

感想

黒尊沢は出合からしばらく地味な渓相が続くものの、中盤から最後までナメ滝が途切れない面白い沢だった。
この辺はナメ系の沢が多いみたいなので、機会があれば他の沢にも足を運んでみたい。

コースタイム

駐車スペース9:30―入渓点10:50―登山道13:00―駐車スペース13:50

装備

フェルトソール靴、30mロープ

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