絵馬小屋谷はゴルジュや大滝鑑賞が楽しめる沢。基本的に巻き主体となるので、寒い時期にもオススメ。
蓮川 絵馬小屋谷 遡行記録
2021/05/06 日帰り 3級
今年は低温傾向なのか、朝晩がかなり冷え込む…。
ここ最近、毎回寒さにやられているので、今回は泳ぎが無い沢へ。
ガイドブック曰く「粒よりの谷が並んでいる」らしい蓮川へ。巻き主体の絵馬小屋谷をチョイス。
ちなみに蓮はハチスと読むらしい。もともと蓮は、実がハチの巣みたいなのでハチスと呼ばれていたが、いつの間にかハスになったそうだ。
絵馬小屋谷出合の登山口から出発。遭難が起きやすい登山道らしく、行方不明者の看板がいくつか立てられていた。気を引き締めて行こう。


少し進むと両岸が切り立つ。行合または夫婦岩と呼ばれている場所だ。
険しい見た目だが中はゴーロ状で、普通に歩いて通過できた。
行合を過ぎて小滝をいくつか越えると、右岸から支流が入る。支流には20m滝がかかる。


大釜を持った滝から五ヶ所滝ゴルジュが始まる。完全突破した人はまだいないらしい。
この滝は左のクラックから登れるようだが、まだ泳ぐには寒い!ここは巻くことにした。
岩壁の端の方まで戻り、取りつきやすそうな左岸から巻いた。特に困難な箇所はなし。
巻き途中からゴルジュ内を覗いてみるが、相当悪そうだった。
ゴルジュ観光を終えて沢に戻る。




少々平凡な区間を挟んでナメ小滝が現れる。ここから再び滝場だ。
ゴルジュっぽくなり、この沢の核心の3段18m滝が見えて来た。


水しぶきを浴びながら3段18m滝に近づく。
水流沿いはつるっとしていて直登は厳しいので、滝の右側のクラックから取りつく。
滑りそうな右壁で足を踏ん張り、レイバックの体勢になる1ポイントが勇気が要った。
手のホールドは良く、上部もガバ。次の段は水流右を直上。




続く2条4m滝を左から越えると、しばらく平凡な区間になる。
15m石谷滝は左岸のルンゼから巻いた。


しばらくゴーロを歩くと、35m白倉滝が現れる。左の支流に入って巻く。
ナメを登り、岩壁が切れたところから尾根を乗越して本流に復帰。


ここからナメ滝が続く。
遡行図ではこの辺りに「洞窟」と書いてあったが、どこにあるのかよく分からなかった。


ナメが終わると水枯れ。白倉山から少し下った所に詰め上がった。この辺の沢はヤブ漕ぎが無くて良い。
せっかくなのでピークハントしに行ってから、尾根をひたすら歩いて下山。
ガイドブックには白倉山から2時間で下山とあったが、意外と長く、私たちは3時間かかって駐車スペースに戻った。



感想
絵馬小屋谷はゴルジュや大滝など景観を楽しむ沢という印象。
巻きも難しくなく、登攀も3段18m滝のみなので、3級という感じはあまりしなかった。
コースタイム
駐車スペース7:00ー五ヶ所滝ゴルジュ7:40ー3段18m滝9:00~9:50ー白倉滝10:50ー白倉山頂12:00ー駐車スペース15:00
装備
ラバーソール靴、30mロープ、カム類

